ピルの話
 ピルは体の女性ホルモンのバランスをコントロールする薬で、
低用量ピル(OC/LEP)、ミニピル(POP)、超低用量ピル、緊急避
妊薬(アフターピル)の種類があります。
 服用すると主成分であるホルモンが脳に働きかけて、卵巣の働
きを休ませ、排卵を抑えます。子宮の内膜が厚くなるのを防ぐた
め、経血の量が減り、生理痛が軽減したり、生理不順の改善にな
るとされています。
 子宮の入り口の粘液を変化させて精子の進入を防ぐので避妊効
果としての働きもあります。
 低用量ピルにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン
(黄体ホルモン)が含まれていますが、40歳代位から、ピルに含有
されるエストロゲンが血栓を作り、血管が詰まるリスクが高くな
るため、低用量ピルから、エストロゲンを含まないミニピルに切
り替えるようになります。セラゼッタ等のミニピルは黄体ホルモ
ンのプロゲスチンのみで作られています。
 閉経後や50歳以上になると、低用量ピルは心血管系トラブルの
リスクが非常に高くなるので処方不可となります。
【なぜ40歳位から血栓のリスクが高くなるのか】
 40歳を過ぎると血管が老化し始め、血管壁の弾力が失われて固
くなっていきます。血管の内側(内皮細胞)が傷つきやすくなり、
血流が滞り血栓ができやすい土台が形成されていきます。
 また女性は40歳位から、女性ホルモンであるエストロゲンが
減っていきます。エストロゲンには血管を柔らかく保ち、悪玉コ
レステロールを下げて血管を守る働きがあります。30歳代までは
エストロゲンが十分に分泌されますが、40歳代に入ると減少して
いくので様々な不調を招きやすくなります。
【ピルの副作用】
 ピルの最も注意すべき点は、血管の中で血液が固まり血栓を作
りやすくなることです。副作用としては頭痛、めまい、視覚異常、
吐き気、乳房の張りや痛み、不正出血、むくみ、気分の落ち込み等
が挙げられます。

 ミニピルは血栓症のリスクは軽減されますが、不正出血が頻繁
に起きる場合があります。体重増加、にきび、むくみ、気分の落
ち込み等もみられます。

※ピルの服用は自律神経のバランスを大きく乱すので慎重に服用
していきます。