体の中を走っている血管が詰まり(梗塞)、体の組織(細
胞)に血液が行き渡らなくなると、酸素と栄養が供給され
ず、組織は障害をきたしてきます。このような梗塞は心臓
や脳に起こりやすく、いずれも血栓が起きる病気というこ
とで、大きくは血栓症という概念に入ります。軽度の場合
は「一過性虚血発作」と呼び、梗塞とは区別しなければな
りません。心筋梗塞も脳梗塞も虚血性の疾患になります。
虚血は血液の循環・配分の乱れから起こります。
 脳出血は、脳の血管が切れて出血することをいい、脳梗
塞と脳出血は総称して、“脳卒中”と呼びます。卒中とは
突然起こるという意味で別名は“中気”とよばれています。
 脳循環障害と心臓病とは、密接な結びつきがあり、日本
伝承医学の中では、同根の症状としてとらえています。ど
ちらも血液の循環と配分に問題が生じて起こる病気であり、
全身的な血液の循環と配分を整えることで、治癒に向かわ
せることが可能です。
脳・心臓の血栓症について
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