最新の血管学の世界で「考える血管」と題し、脳の血液
循環を守る対応として、人体は必要があれば血管を新たに
新生させて“バイパス作用”として、血管が伸びていくと
発表しています。つまり脳内の血液の循環を守るためには
血管が自律的に伸びてバイパスをするということです。生
物として命を守る対応は、このように幾重にもはりめぐら
されているのです。
脳梗塞に対してこのような見解を持たず、血管のつまり
を溶かしたり、除去する方法に終始してしまうと、どうな
っていくかは“自明の理”でありましょう。生物として命
を守るために脳の循環を守るために、次々と新たな対応処
置を講じなければなりません。これがまた新たな症状を生
む結果となっていくことをまず理解しなければなりません。