≪もの忘れや認知症≫ 

認知症には脳血管性認知症、アルツハイマー型、レビー小体型,前頭側頭型
認知症があります。
 

「先に目を閉じてからの片足つま先立ちをしてみてぐらつく人は脳と足裏と
の指令がスムースに行なわれていないためバラアンス感覚がとれなくなってい
ます。脳のおとろえ、脳の劣化が起きています。認知症予備軍でもあります」
(日本伝承医学院長日記「つま先立ちと腕立て伏せはなぜ必要なのか」から
 の抜粋)

上記のように目を閉じてからのつま先立ちができない場合は、認知症になり
やすい傾向があるとも言えます。

この場合、認知症の中でも脳血管性による認知症、脳の血管がつまることに
よって生じる症状と言えます。

このような状態のときは、肝臓が充血し(心労やストレス等による)、脳に
虚血(血液不足)が起きています。体はこれを回避しようと脳内の血管を部
分的につまらせ、血液を速やかに回そうと働きます。流れが遅い川の真中に
岩をおいてつまらせると、一気に川の流れが速くなるのと同じ原理になります。
人体は血管をつまれせることによって血液の流れを速めようと働くのです。
生きるための正への対応なので心配はいりませんが、血液を一気に速やかに
回そうとするので、脳がフル回転で働くため熱をおび、脳内に炎症を引き起
こしてしまいます。

 【もの忘れや認知症は脳内の炎症】

脳内に炎症が起きると異常たんぱく質が蓄積します。炎症(熱)によりたん
ぱく質が固まり、目玉焼きの白身のように、熱で固まってしまいます。脳内
の炎症は、記憶力の低下だけではなく、集中力、持続力、やる気等も低下さ
せていきます。また、脳内に炎症が起きると良い脳内物質が生成されなくな
るため、精神不安やうつ病を発症させやすくなります。物事を悪い方へ悪い
方へと考えてしまいマイナス思考になってしまいます。ささいなことでも考
え込んでしまい、先へ進めなくなってしまいます。このような状態に陥った
ときには必ず脳内に熱がこもり炎症が起きています。精神的な不安や症状は、
脳の炎症から始まると言っても過言ではありません。

 

【もの忘れや認知症予防】

脳内の炎症をとるために、毎日就寝時には氷枕で後頭部を冷却していくこと
が大事です。朝起きたときに枕を触ると温かくなっているのを経験したこと
があると思います。頭部、脳内は寝ている時にそれだけ熱を帯びているのです。
就寝時に後頭部を氷枕で冷やしアイスバッグで首筋やひたいも冷却していく
ことによって、疲れて熱を帯びた一日の炎症が、就寝時に改善されていきます。
朝をすがすがしい気持ちで迎えることができます。

※氷枕やアイスバッグでの局所冷却法は、脳内にこもった余計な熱をいち早
く除去し炎症を取り去ると同時に、良い脳内物質を生成させてくれます。
(詳細は日本伝承医学のホームページ「日本伝承医学の生命観・疾病観」の
項目から入り、「日本伝承医学家庭療法」のページをご覧ください。初診時
に『局所冷却法』の小冊子をさしあげていますのであわせてご覧ください)

 ≪参考文献≫著:有本政治「認知症の本質