空調内にずっといるとなぜ具合が悪くなるのか
 腰痛、背部痛、仙骨痛、首痛、胸痛、肩痛、関節痛等が起きた
時は、空調が引き金になっていることがあります。体の深部から
いやな痛みが生じたり、骨の中がズキズキしたり、骨の中が固ま
っていくような感じがするので、骨に異常があるのではないかと
不安になりますが、こうした痛みは特に骨に問題があるわけでは
ありません。
 痛みを感じる神経(知覚神経)が痛みのセンサー(侵害受容器)
ら情報を受け取り、脳へ伝搬して痛みを感じさせています。皮膚、
筋肉、関節等にある感覚受容体のひとつである侵害受容体が痛み
を感知して脳へ送っているのです。
 痛みは記憶される性質があるので、痛みを解除するには脳の炎
症を速やかに除去する必要があります。痛みをとるためには就寝
時の氷枕冷却が有効です。
 日本伝承医学では麻酔操法(痛みを解除する操法)を用いて痛み
を緩和させます。痛みの感覚はレントゲンやMRIでは映らないので
病院で検査しても異常がみられない場合がほとんどです。
 体に痛みが生じる背景には胆のうの腫れ、心臓のポンプ力の弱
りによる体のねじれのゆがみが存在します。ねじれのゆがみがあ
ると脳脊髄液の還流が妨げられるので脳の働きが低下します。
横隔膜の動きも阻害されるので、呼吸、心拍等も正常に働かなく
なります。
 痛みが生じた時は次の受診を待たないでできるだけ早く連絡して
来るようにして下さい。ねじれのゆがみをそのままにしておくと
心臓と胆のうにますます負担がかかってしまうからです。
【空調が効いている室内にずっといるのはよくない】
 空調が効いた室内にずっといると、自律神経のバランスが乱れ
て体に不調をきたしやすくなります。一日中空調がついたところ
で過ごすと明け方目覚めた時に突然痛みが発症することがありま
す。
 自律神経は体温、血圧、心拍、呼吸、発汗、消化等を24時間体
制で自動的に調節し、体内の環境を一定に保つ働きをしています。
ところが空調の効いた場所に長時間いると体温調節のために自律
神経が過度に働くことになります。自律神経への負担が大きくな
り交感神経と副交感神経のバランスが乱れていきます。
 交感神経と副交感神経はバランス良く働くことで、心臓が拍動
して全身へ血液を送っていますが、自律神経のバランスが乱れる
と心拍や血圧の調整がうまくできなくなり、心臓が必要以上に働
かなければならなくなるので負担がかかります。心臓のオーバー
ヒート状態です(心臓熱)
【空調内と屋外を行ったり来たりするのも良くない】
 冷えた室内と暑い屋外を何度も行ったり来たりすると、自律神
経はそのたびに何度も体温、血圧、心拍、呼吸、発汗、消化等を
調節しなければなりません。その結果自律神経のバランスが乱れ、
心臓にも多大な負担をかけることになります。
【どうしたら良いのか】
 室内の温度を冷やし過ぎないようにします。室内の温度が高す
ぎるのも良くありません。夏の室内は26度~28度位が目安となり
ます。そのためには空調は25度位の設定にします。湿度は50
60%位が適しています。
 湿度が高いと空気中に含まれる水分が多くなるので、汗が蒸発
しにくくなり体の熱をうまく放出することができなくなるので、
心臓、肺に負担がかかり呼吸がしづらくなります。息苦しさや
呼吸が苦しく感じる時は、湿度が高かったり、室内の温度が上が
っている場合があるので、室内には温度計、湿度計を設置して
常に確認するようにします。
 空調はつけっぱなしにしないで止めて休む時間を設けます。
室内は窓を時々開けて定期的に換気します。空調をつけていると
きは室内の空気を循環させるために、扇風機を上向きにして(
井に向けて)つけておきます。扇風機の風は体に直接あたらないよ
うにします。
【外気が体温を越えると人は不調になる】
 外気温が体温を越えると体内から余計な熱を体外へ放出するこ
とができなくなります。
 気象庁が発表する気温は、地面から1.5メートル離れた、通気
性のいい筒の中で計測されます。故に実際に人が感じる温度とは一
致しないので、体感温度は天気予報の気温からプラス5度以上あ
ると思ってください。アスファルトの上では地表付近の気温は
10
度以上も高くなります。