更年期障害はあってはならないという前提の元に、更年期
障害の症状を列挙してみますと、その症状の多種多様さに
驚かされます。まるで慢性病の症状の全てといっても過言
ではないでしょう。
 ほてり(熱感)、のぼせ、冷え症、心臓の鼓動が早くな
る(心悸亢進)、発汗、寒気、頻脈、月経異常、不正出血、
尿道炎、膀胱炎、手足の関節痛、肩凝り、腰痛(特に起床
時に起こる)、動脈硬化、コレステロールなど血液中の脂
肪が増える高脂血症、骨粗しょう症、尿失禁・残尿感、
また不定愁訴としての頭痛、頭重感、めまい、不眠、耳鳴
り、立ちくらみ、記憶力・判断力の低下、恐怖感、憂欝感、
神経質、目が覚めやすくなる、便秘、下痢、不安感、疲労
感、脱力感、無気力、口や鼻が乾く、皮膚の乾燥等、枚挙
にいとまがありません。そしてこれらの症状が入れ代わり
立ち代わり現れ、人によって症状の現れ方や頻度はまちま
ちですが、これが反復するのが特徴となります。まさに立
春の頃の気候の「三寒四温」といった現れ方です。
更年期障害を捉えなおすU

次のページへ