≪交感神経が緊張している場合≫

 

●印は家庭で日本伝承医学の治療法、及び家庭で行なう療法、リハビリにな
ります。家庭療法は診療時に臨床士が指導していきます。

一日一日が大切になっていきますので時間を無駄にしないように有効に使い、
過ごしていきます。人はつらい時苦しい時はがんばりますが、回復時に怠け
てしまうものです。もう大丈夫と過信してしまい努力を怠ってしまうのです。
体は
症状が良くなってきた時が大事なときになります。健康に穏やかに過ご
していくためには、過信せず日々の日課として毎日継続していくことです。

 

【ストレスや心労により斜角筋が正常に働かなくなる】

 

精神的ストレスによって強いストレッサーを受けた場合、自律神経が身の危
険を察知して作動します。

ストレッサーを受け肝臓に血液をとられてしまうので早く血液を身体に回そ
うとするので心臓をフル回転させ、呼吸を浅く早くして回していきます。
浅い呼吸ばかりになってしまうため、肺ほうのふくらみが小さくなり肺機能
が低下していきます。
●肺機能をあげるため一日何度も深い呼吸をおこないます(深呼吸)

 

ストレスを受けた場合、呼吸器に関わる斜角筋の作用がうまく働かなくなっ
ていきます。斜角筋は首から肋骨までついていて息を吸い込む時に大事な役
目を果たしています。
●肩甲骨内旋運動(胸を開く運動)

 

また、僧帽筋、胸鎖乳突筋も固まっていきます。このふたつは脳神経の支配
を受けている筋肉になります。ここの筋肉が働かなくなると、良い脳内物質
が生成されなくなるので、マイナス思考(悲観的、否定的な考え方)になっ
ていきます。眠りの質も低下し、熟睡できなくなります。
●後頭骨擦過法、自律神経調整法

 

【自律神経のバランスに乱れ~眠りの質の低下】

 

ストレスを受けると自律神経のバランスに乱れが生じてきます。交感神経と
副交感神経のバランスに乱れが生じます。常に交感神経緊張型になっている
ために『眠りの質が低下』してきます。眠りはレム睡眠(眼球が動いている
浅い眠り)とノンレム睡眠(脳波まで深く眠っている状態)を12時間の
サイクルで繰り返します(時間は個人差があります)。眠りの質が低下して
いるため、何度も目が覚めますが、目が覚めたら必ず起き上がりトイレに行
くようにします。少量でも排尿することで脳圧が抜けます。脳圧を抜くため
にトイレに行かなければいけないという認識をもつようにしてください。
夜間は口内に雑菌が繁殖するので夜中にトイレに起きたら口をゆすぎ、
1~2口、水を摂取します。
●脳の炎症を除去するために就寝時の氷枕での冷却は一年中毎日日課にして
 いきます。肝臓冷却、心臓の裏(背中側から)冷却、首筋、ひたい冷却等も
 行ないます

 

人間の深い眠りは夜9時~夜中の3時位までになります。3時以降は眠りが
だんだん浅くなっていきます。3時以降はノンレム睡眠時でも時間が短くなり
覚醒しやすくなります。故に3時以降は眠れなくても大丈夫なので体を横たえ
て静かにラジオを聞いているようにします。(民放よりもNHKの音声の方が
雑音やコマーシャルがないので脳波には良い。
NHK深夜便』は毎日夜11時~5時迄放送有)スマホやテレビは眼圧と脳圧が
上がってしまうのでラジオの方が好ましい。

 

【脳脊髄液がうまく還流していない】

 

脳脊髄液還流が停滞気味のため、良い脳内物質が生成されにくくなっています。
●自宅でジャンプ、屋外でのなわとびをとり入れていきます。
●臨床では「仙骨げり」を入れます。仙骨げりは一気に脳脊髄液を環流させ
 ることができる日本古来より伝承されている技法になります。

  

【遺伝的体質による心臓機能】

 

元来心臓機能が遺伝的に弱い人は、心臓のポンプ機能(心臓の吹き出し)守
るために左肩がまきこみ鎖骨と肋骨間がせまくなっています。鎖骨は呼吸時
に重要な役割を果たす骨になりますが、この鎖骨の回旋挙上もうまくできな
くなっているため苦しくなります。頭痛やめまいも起きやすくなります。
●肩鎖関節に圧をかける運動法(立て膝のよつんばい運動・壁に手をついて
 の面圧法)

 

【食生活には気をつける】

 

夕飯は早めにすませ、就寝時までに胃腸をからにし、負担をかけないように
していく。胃がぱんぱんの状態で床に就いてしまうと、夜間胃腸に負担がか
かり、心臓がやすまらず、横隔膜の動きが阻害されていきます。横隔膜が正
常に動かなくなると呼吸が乱れ苦しくなります。
●臨床時に横隔膜操法を入れていきます 

 

 

【柿の葉茶】

代謝が悪くなっているので柿の葉茶を煎じ、緑茶や番茶がわりに毎日飲む
ようにしていきます。ビタミン補給と共に、利尿作用があるので化学物質を
早く体内、血液内から排出するのに役立ちます。まちがった処方の薬剤は
とても危険です。良かれとおもって服用してきた結果が、大事にいたること
にもなります。

 

   ※大和本草は日本の薬草茶になります。柿の葉茶の他、よもぎ茶、
あずき茶、すぎな茶等、症状に応じて適した薬草茶のアドバイスを
していますので御相談ください。