《日本伝承医学が有効な理由》
日本伝承医学は、疾病観、生理観として、すべての病気や症状の元となるものは、
人体電気のレベル低下、電気不足が根底にあると考えています。電気不足が発生す
ることで血液、体液の循環、配分、質が乱されていくのです。日本伝承医学では、人
体の骨という組織を根底からとらえ直し、骨は生命活動の中心をなす「物質・エネル
ギー・情報」の貯蔵庫であり、発信基地であるとしています。この骨のもつ機能を発現
させる方法として、骨に圧を加え、骨に電気を発生させ、骨髄を刺激します。骨髄は免
疫機能の総本山であり、骨髄の中にある幹細胞は遺伝子の発現、再生、復元、細胞
の新生、赤血球、白血球を作り出す場所となります。
また骨は、カルシウムとリンの貯蔵庫です。カルシウムは人体中のミネラルの中で最
重要物質であり、血中のカルシウム(Ca)濃度は血糖値以上に厳密に調整され、すべ
ての細胞を生かしています。そしてリン(P)は糖が解糖されて、化学エネルギーに変換
される際になくてはならないエネルギー物質となります。ATP(アデノシン三リン酸)と呼
ばれ、これなくしては内臓も筋肉も脳も活動できません。
日本伝承医学の骨に電気を発生させる技術は骨のもつ機能を発現させ、骨の中に
あるカルシウムとリンの濃度を一番いい状態にもっていくことができます。人体のエネ
ルギー代謝を調整できるのです。また個々の技法として、血糖の生成に関わる、肝臓
を調整する技法、すい臓調整法、血液の質を変える叩打法等があります。骨に圧を加
え、電気を発生させることにより、血液の循環・配分・質を一気にかえることができます。
そして血糖値を各人が今必要とする最適の値に導くことができます。
また日本伝承医学が提唱している肝臓と脳の冷却法は、充血し機能低下した肝臓の
熱を取り去り、血液の循環・配分・質を整えてくれるので、血糖値を調整していくことが
できます。これにすい臓冷却法を加味するとより効果的になります。
病や体に生じる症状は単に目に映る現象を薬で一方的に封じ込めていては、根本
的には何の解決にもなりません。それどころか結果的に、より深刻な状態へ体を導い
てしまうことになります。与えられた自らの寿命を全うすべく、誤った命の選択をしてほ
しくないと切に願います。
平成16年12月15日
日本伝承医学研究所
有本 政治