血小板

血小板(けっしょうばん)は血液細胞のひとつで、血球には血小板の
他に白血球と赤血球があります。血小板には血液凝固の働きがあり、
出血時に血液を固めて傷を塞ぎ出血を防いでくれます。血小板の数は、
骨髄で作られる血小板が少なくなった時、破壊されてしまった時、
肥大した脾臓に蓄積されすぎた場合(脾機能亢進症)等に低下します。
血液1マイクロリットルμℓ(1ミリリットルの1000分の1)中の血小板
10万個以下になると血小板減少症と診断されます。血小板が少なく
なってしまう病気としては、特発性血小板減少症紫斑病、急性白血病、
骨髄異形成症候群、再生不良性貧血等の血液疾患が挙げられます。
血小板数が2万μℓをきると頭蓋内出血等のリスクが高くなります。

 

【血小板が減少するとき】

発症要因としては骨髄機能の低下により造血力が低下し、血液を新生
することができなくなることがあげられます。またストレスや心労に
より肝胆機能が低下し、胆汁が分泌不足になり、血液の質が低下した
ときにも起こります。

血小板減少は薬の服用が要因になる場合もあります。血栓を予防する
薬、降圧剤、解熱剤や鎮痛剤等の薬には血小板の作用を抑制するもの
があり、血小板を減少させる引き金になる場合もあります。薬等の化学
物質は血液内に入ると、体は異物と判断し、白血球の数を跳ね上げ防御
しようと働きます。血液組織が大きく乱れてしまうだけでなく、自身
の免疫力が低下している場合休眠しているがん細胞を原発させるリスク
も大きくなるので、できるだけ薬等の使用は避けるようにします。

 

【マスチゲンの効用】

血液検査表に、H(high)L(low)の記載がある場合は基準値から外れ
ていることを意味します。記載がない場合でも、基準値に対して、
赤血球数、ヘモグロビン(血液中の赤色素たんぱく質)、ヘマトクリッ
(血液中の赤血球が占める割合)、血小板数の値が低い場合は、血液
の状態が良くない事を表わします。貧血で造血力が低下しているので、
一時的にマスチゲンの服用を勧めます。マスチゲンには造血を高める
鉄分、鉄の吸収を高めるビタミンC、赤血球を守るビタミンEが含まれ、
飲む点滴と言われています。錠剤は胃腸に負担がかかるので、液状瓶
タイプのものをお選び下さい(武蔵小山ではコクミンの薬局だけ取扱い
があります)。食生活にも十分気をつけ、小松菜、ホウレン草、根の
もの、レバー等をとり入れるように心がけます。

 

【日本伝承医学の治療が有効な理由】

 日本伝承医学の治療は、骨の特性である圧電作用と骨伝導を使用し、
骨にゆり・ふり・たたきの振動(ひびき)や圧を加えることによって骨髄
機能を発現させ、低下した造血力と細胞新生力を高めていきます。
骨髄機能を正常に復することができるので血液の質を高め、血小板数を
元に戻していく事ができます。

  

()脾機能亢進症

脾臓は傷ついた血球、病的血球、寿命が尽きた血球等を取り込んで
処理する働きと、新しい血液をためていく貯蔵庫の働きがあります。
また、脾臓内にあるリンパ球と形質細胞で病原菌や細菌、ウイルス等
とたたかう抗体を作っていきます。脾臓は免疫臓器のひとつで、左肝(
左の肝臓)と言われています。脾機能亢進症とは、脾腫(脾臓が腫れ大
きくなる状態)によって引き起こされる血小板減少症のことをさします。
脾臓が腫れて大きくなると、血球と血小板をたくさん蓄えてしまうよう
になるため、血液中の血球や血小板が減少してしまうのです。

脾機能が過剰に亢進しているときは、脾臓に炎症を帯びているので、
アイスバッグで脾臓部(左脇腹)を局所冷却します。冷却により炎症が
除去されれば、脾臓の腫れは引いていきます。脾臓は最も大気からエネ
ルギーを受ける臓器なので、疲れや過労、睡眠不足、ストレス等で弱っ
てしまうので、生活習慣には気をつけていきます。横たわる時間を少し
でも長くとることで、身体を重力から解放させてあげる事ができるので、
脾臓が休まります。不調な時はできるだけ横になり、臓器にも休息の
時間を与えてあげることが必要です。