人の体のナゼとワケ 〜 生理が遅れたり停止するワケ

生理が遅れたり停止する根本的な原因は、強いプレッシャーや精神的なストレス
の持続によります。慣れない職場や、新たな環境で生活を始めた場合、生理が遅
れてしまったり、2〜3ヶ月生理が停止したりすることがよくあります。また、命の危険
にさらされたり、危険な状況での生活が長く続く場合、生理が遅れたり停止します。
このように強いプレッシャーや精神的ストレスの持続は生理と深く関わっているのです。

強いプレッシャーや精神的ストレスの持続は、恐怖や不安、心配を常にもたらしま
す。これは常に脳を緊張させ、脳をフル稼働させます。脳は身体の中でいちばん血
液を消費する場所です。常に新鮮な血液を供給し続けなければいけない場所になり
ます。また血液だけでなく脳内の神経伝達物質や脳内ホルモン(セロトニン、ドーパミ
ン、ノルアドレナリン等)を大量に消費します。これらの物質は肝臓で作られ脳で消費
し、また肝臓に還って分解されていきます。

この状況でフル稼動させられると、次第に肝臓機能の低下を招きます。体は肝臓機
能の低下を元に戻すために、大量の血液を肝臓に導入しなくてはならなくなります。
このように脳と肝臓は密接な関係があり、強いプレッシャーや精神的ストレスの持続
は大脳のみならず次第に脳幹の働きをも低下させていき、肝臓の機能低下も引き
起こすのです。脳と肝臓の機能を修復するために、この二大臓器に大量の血液を
導入する必要があります。これが全身の血液の配分を大きく乱すことになります。

この二大臓器に血液を充分に供給するためには、生理によって血液を子宮に集

め出血させたり、血液を排出するためにエネルギーや血液を消費している場合で
はなくなるのです。全身の血液の配分と脳と肝臓への血液の供給を守る対応とし
て、生理を遅れさせたり停止させる必要に迫られるのです。脳や肝臓という重要な
臓器を守るため、つまりは命を守る対応を体はとるために、生理が遅れたり停止
したりするのです。