人の体のナゼとワケーーー序文


この世に生を受けている、生きとし生ける全ての生物は、自らの命を早く死な
せるように、身体に反応、症状など起こすはずはありません。全ての生物は
何億年という数々の艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えて生き残っており、
これからもその生を全うするように様々に対応して自らの命を最後まで守り
抜くのです。

現代の病気の捉え方は、この真実を何処かに起き忘れているようです。
病気や症状には意味があるのです。その意味とは、身体を悪い方向に向か
わせたり、早く死なせるように働くのではなく、身体を元に戻すように、最後
の最後まで命を守るためにその対応として様々な症状を出しているのです。

ナゼそうなるのか、そのワケを知ることは病気治しにおいてとても重要です。
そして病気に対しての不安の解消にもつながります。病気や症状はこれまで
一方的に悪い反応として捉えられてきました。これを180度視点を変えて、
元に戻す一時的な必要対応の姿であるという視点から捉え直して考えてみま
した。この作業の中から、ナゼとワケが見えてくるのです。