追記、P29のめまいが起きたときの冷却法

 激しい頭痛やめまいが起きた場合は、脳に一過
性の虚血状態が生じています。この状態をいち早
く回避するためにも、氷での冷却法は応急処置と
して重要な役割を果たします。
 アイスバッグや既成の袋づめの氷で頭部をすっ
ぽり包み込むほか、おでこから目にかけて、冷た
いぬれタオルを置いて冷却します(このとき鼻の
穴がふさがらないように気をつけます)。ぬれタオ
ルの上から少量の氷を入れたアイスバッグをのせ
て、冷却効果を促進させてあげます。同時に小さ
い氷の粒を口にふくませてあげます。そうするこ
とによって脳幹が冷やされ、不快な熱感が軽減さ
れます。
 頭痛やめまいのときは、脳圧と眼圧が高くなっ
ています。眼球から脳内の熱を放出させ、体は命
を守ろうと対応します。
おでこから目にかけての冷却法は、脳圧と眼圧を
下げ、症状を速やかに改善に向かわせてくれます。