肝陽上亢    さらに段階が進行して肝に血が不足する
状態です。のぼせて、顔面部がポッと赤くなる症状が特徴
的です。めまい、頭痛、目がかわく、目の充血、耳鳴り、
不眠、心動悸、足腰の弱りなどが生じ、、精神的症状とし
ては、憂鬱感、神経衰弱等が現われます。

肝風内動     肝機能がさらに減退し極まって起こされ
る病理現象で、激しいめまい、激しい頭痛、頚部のこわば
り痛み、手足のまひ、手足のけいれん、手指のふるえ、言
語障害、歩行困難、手足のひきつれ、極度の冷えなどの症
状が現われます。いわゆる脳出血、くも膜下出血の前駆症
状に相当する状態をいいます。

 このように、漢方医学においては、肝臓の充血、炎症状
態を進行状況に応じて四段階に区別し、精神症状を含めた
概念でとらえています。