骨は生命活動の中心



 骨は身体の単なる支えではなくて、生命活動の中心となる「物質・エネ
ルギー・情報」の貯蔵庫であります。
これをわかりやすく解説するにあたって、人の命を守る対策としての「災
害マニュアル」「非常時マニュアル」の中から、探ってみたいと思います。
 災害時マニュアルの中に「ライフライン」という概念があります。
「ライフライン」とは、ことばの通り“生命線”と解釈できます。生命線とは、
人が生き延びるためのきりぎりの“線”という意味で、これが切れたら生
きていけないことをあらわしています。
 生命線を守る手段として、我々は、物質としての「水・食糧」、エネルギー
としての「電気」、情報としての「通信システム」を、非常対応手段として備
えておかなければなりません。
 国及び各都道府県は、これらライフラインを災害時に備えて、必ず確保
する体制を整えています。その備蓄の方法は地下であったり、あるいは
コンクリート壁で固めた堅固な施設であることは当然の処置であります。
また、その対応策を何段にも検討しておくことも“命を守る”という最大の
目的のためには、必ずなされています。
 もう一例あげてみます。家庭に備えてあります“非常時持ち出し袋”の中
身は、何が入っているでしょう。物質としての「水と乾パン、缶詰等」、エネ
ルギーとしての「懐中電灯・携帯燃料」、情報としての「トランジスタラジオ」
です。
まさに、災害時のライフライン(生命線)の装備と同様です。“非常時持ち出
し袋”は、火災、水害時に、袋が燃えないように、水が入らないように、防
火、防水加工が施され、丈夫な物質で保護されています。


 この2つの例が示すように命を守るための大切な「物質・エネルギー・情
報」は、堅固に守られて保管されています。これを人体にあてはめて考案
してみますと、「物質・エネルギー・情報」を保管し得る場所は、「骨の中」し
かありません。まさに「骨」と「骨の中」(骨髄)は、ライフライン(生命線)を守
る重要な「物質・エネルギー・情報」の貯蔵庫であったのです。しかし、骨
の場合は、非常時だけ作動している訳ではありません。生命活動の中心
として、物質としてのカルシウム、ナトリウム、カリウム等を体液中に溶出
し、すべての細胞の栄養となっています。
また、エネルギー源として圧電効果を利用して、骨は電気を発生させてい
ます。電気が発生するということは、そこには磁場が形成され、磁気は磁
化水として、体液に情報を与える作用を担っていると考えられるのです。
つまり骨は、「物質」「エネルギー」「情報」の貯蔵庫として生命活動の中心
としての役割を受け持っているのです。
 骨に電気を発生させることを目的にしたこの技術の真の意味をしっかりと
把握して頂きたいと思います。

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