肺気腫を含めて、病症部には必ず異常な熱が発生し、炎症状態となってい
ます。頭部は特に熱がこもりやすい場所なので、頭部冷却も合わせて行な
うようにします。せきが出て苦しいときにはのどや肺部も冷却します。氷の
粒をなめるのも効果的です。
また呼吸法として、口すぼめ呼吸を行ないます。口をすぼめて息を細く長く
吐きます。口をすぼめると息に勢いがつくので気管が拡張され、肺に充分な
空気を送り込むことができます。
苦しいからといって、安静にばかりしていると、食欲もなくなり体はますます
機能低下を起こし、呼吸器系を弱らせていきます。息苦しくても自分のペース
でゆっくり動き、日常生活を営むことが大切です。人は動き、歩くことで血液の
循環を維持し、心臓のポンプ機構を働かせることができるのです。
 病や体に起こる症状は、病院や薬任せにするのではなく、自らの力で治す
という気もちをもって、自分でできることを日々の生活の中で実践していく姿
勢が何よりも大切です。
                          2006.3.15


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