婦人科疾患(子宮・卵巣)の
治療周期とアプローチの方法
病気を治すということは、簡単なことではありません。特に
婦人科疾患においては、長い時間の経過の中で徐々に病が進行
し発病しています。元々子宮や卵巣という生殖器官は、生物に
とって「種の保存」を達成する最重要器官であり、本来病気に
侵されにくく丈夫に作られた器官であります。それが病変を発
生するということは、局所の問題だけではなく、その人自身の
生命力、免疫力の低下が背景に必ず存在します。また婦人科の
場合は心理的な要因も関わってきます。
婦人科疾患の場合は脳内に炎症が生じています。人体すべて
の生理機能に指令を出す「脳幹」に炎症が生じ、排卵を促す
性腺刺激ホルモンの分泌に異常が起こり生理の周期に乱れを生
じさせ、排卵機能を乱しているのです。故に婦人科疾患の回復
には生命力と免疫力を元に戻す治療と脳内の炎症を除去する治
療、そして子宮と卵巣の機能低下を元に戻すという三者からの
アプローチが必須になります。
婦人科疾患の治療においては排卵と生理という生理機能に沿
った治療周期が必要になります。排卵と生理は大変エネルギー
を必要とするため全身の血液の循環と配分が乱れやすく、虚血
(血液不足)が生じる場所に痛みを発生する要因となります。
正常な生理と排卵の周期は、生理が28日~30日、排卵は生理が
始まった日から数えて、2週間(14日位)後にくるのが周期とな
ります。故に体の変化に合わせた2週間の一度の治療が必要と
なります。本来は生理前と排卵前の治療がいいのですが周期が
一定でない場合は生理前と排卵前の確定が難しいのですが、
できるだけそれに沿った隔週毎の治療周期が必須となります。
日本伝承医学の治療は骨髄機能を発現させるため、生命力と免
疫力の低下を合理的に高めることができます。家庭療法として
の脳(頭部、首筋。ひたい等)の氷冷却法も必須となります。