皮膚の発汗作用は体温を調節し、体内温度を36.5度に保
つために一番働く作用になります。体表に汗をかくことで
その汗が乾くとき“気化熱”として冷却作用を働かせるの
です。
 熱をすてるシステムの大半は皮膚からの発汗作用によっ
て行われています。皮膚の総面積は、約畳一畳分といわ
れる位に広いものです。この全面を使って体内の熱の一定
化を担ってくれています。アトピー体質の人はまず、この
皮膚機能に低下がみられます。
 また皮膚は体表だけでなく、口から胃を通り小腸、大腸、
肛門までつながっている体内を貫く“管”である内管系の
粘膜とつながった存在になります。
わかりやすく例えれば手袋の表と裏側と同様につながった
存在ということです。この内管系の大部分は小腸と大腸で
あり、その長さは小腸(約6〜7m)、大腸(約2m)を合わせる
と10m近くにもなる長い管です。その内面の広さは、テニス
コート一面位あるといわれています。この内面の粘膜から
も熱や毒素をすてています。

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