日本伝承医学は、骨の特性である圧電作用と骨伝導を使用し、
骨にゆり・ふり・たたきの振動(ひびき)や圧を加えて骨髄機能を
発現させ、免疫力と生命力を高めていく治療技術になります。

 骨には振動や圧が加わると圧電作用が働き、微弱な電気を
発生させる性質があります。発生した電気はエネルギーとなり、
骨伝導を介して全骨格に瞬時に伝わり、骨髄の中にある全細胞
の母体である骨髄幹細胞(造血幹細胞)に」スイッチを入れ、
造血力と細胞新生力を高めます。血液は命の源(みなもと)であり、
造血力が高まることで、細胞が新生、復元されていきます。

 また、骨に振動や圧が加わることで、エネルギーや情報の
伝達系の基幹である骨伝導の通りが良くなり、神経系・血管系・
リンパ系の流れが整い、血液の循環・配分・質が改善されます。

 病気や症状の根底には、免疫力や生命力の低下があります。
これらをもとに戻し、血液の循環を促進し、配分を整え、血液の
質を良くすれば、どのような症状や病気も、回復に向かわせる
ことができます。

 日本古来より綿々と伝承され続けてきたこの医学は、骨に
重要性を見出した日本古代人の叡智といえます。



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